12月27日 子ども・若者支援フォーラムを開催しました。
12月27日さいたま市の浦和コミュニティセンターで、前文科省事務次官前川喜平さん、朝日新聞編集委員氏岡真弓さんをお招きして「子ども・若者を覆う貧困と格差を教育の視点から考える」というさいたまユース主催のフォーラムを開催しました。300人近い市民が参加され、熱心な議論が展開されました。
はじめに、前川喜平さんに貧困と格差の深刻な現実を教育行政はどのように捉え、対応してきたのかをお話いただきました。前川さんは、憲法上の規定を説明しながら教育行政の対応の不十分さと課題を率直に話されました。
後半のフォーラムでは、氏岡真弓さんから2018年に実施された朝日新聞社とベネッセによる保護者の意識調査についてお話があり、「所得の多い家庭の子ども方が、より良い教育を受けられる傾向がある。」これについて「当然だ」「やむを得ない」という教育格差を容認する意見が60%を超え、2004年の第1回目の調査以来、増加しているという結論に対してどう考えればいいのか、問題提起がなされました。
さいたまユースの青砥代表は、ユースの2011年以降の地域づくりを目指した、さいたま市内、および埼玉県内でのさいたま市や埼玉県、厚生労働省、文科省、内閣府、支援企業などとの協同の取り組みと今後の課題について話しました。2011年からさいたま市内でボランティア活動を開始し、現在では、地域づくりをめざし、8つの事業を展開し、困難を抱えながら生きる地域の子どもたち・若者たちのニーズを発見し、地域の多くの団体と協働しながら、支援活動を大きく広げてきた経過や活動内容を報告しました。
その後、会場から質問と意見交流が行われ、多くの参加者と3人のシンポジストとの間で熱心な討論が行われました。
ご来場いただいた方々からはアンケートにもご回答をいただきました。ご回答いただいたご意見については今後の活動に活かし、地域のニーズに応える活動を今後も行っていきたいと考えています。
大きな成果を挙げた今回のフォーラムの開催にあたり、ご協力・ご支援をいただいた方々、ご来場いただいた市民の皆様に対し心から御礼を申し上げます。
ありがとうございました。