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『ヤングケアラーへの支援を考えるシンポジウム』を開催しました。

2024年3月18日

さいたまユースサポートネットは、大人の代わりに家族の世話や介護をしている子ども『ヤングケアラー」への支援を考えるシンポジウム』を開催しました。

 地域で活動する民生委員や主任児童委員、学校関係者やスクールソーシャルワーカー、食の支援に取り組むフードパントリー関係者ら多くの方々にご参加いただき、講演やディスカッションを通じて、ヤングケアラーへの理解を深めました。

 基調講演では、 文教大学人間科学部人間科学科専任講師で社会福祉士の宮地さつきさんが『家族を支える子どもたちを支える、とは』と題し講演しました。

 家庭での「お手伝い」が子どもの発達段階に合わせて大人と相談しながら行われるものに対し、介護やケアを担うヤングケアラーには相談できる相手がおらず、子どもとして過ごす時間が与えられないなど重い負担や責任がのしかかっています。

 宮地さんは「ヤングケアラーの問題を子どもや家族の問題には矮小化してはならない」と指摘。教職員とは異なる専門性を持つスクールソーシャルワーカーの存在の重要性を解き、「学校・家庭・地域が互いに知り合ったり、日常的につながったりしながら、それぞれの専門性や役割を尊重し発揮し合える仕掛けづくり、ヤングケアラーが子どもでいられる学校内外の場づくりが必要」と呼びかけました。

 その後、参加者全員によるディスカッションが行われ、日頃の支援業務や地域活動の中から見えるヤングケアラーの現状や課題について意見を交わしました。参加者からは「ファーストタッチをどうするかが大きな課題。長くつながるには親の背景なども考えながら何気ない会話を積み重ねて関係を続けていきたい」「他職種で情報交換していく大切さを感じた」「食事や遊びの支援を通して地域で支える輪を作っていきたい」などの声が上がりました。

ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

さいたま市教育委員会は2022年、市立学校に通う小学6年、中学1年、高校1年を対象にヤングケアラーの実態調査を実施。計2万565人(87・9%)が回答し、小6年の2・27%、中1の2・79%、高1の1・14%が「世話をする家族がいる」と回答しています。

さいたまユースサポートネットはこれからも、様々な困難を抱える子ども・若者とそのご家族が安心して相談でき、つながることのできる「地域の居場所」をつくっていきます。

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