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堀崎プロジェクト_見えにくい子どもたちの現実と向き合う

2026年1月21日

― ヤングケアラーをテーマにしたシンポジウムを開催しました ―

赤い羽根福祉基金の助成を受けて開催した本シンポジウムは、12月11日、市民や支援者など48名(うちオンライン参加10名)が参加し、見えにくい子どもたちの現状について共に考える時間となりました。

数字が語る、身近にある課題

さいたまユースサポートネットの利用者約900人を対象に行った調査では、2.2%が「見守りが必要なヤングケアラー」と判断されました。これは、全国平均(中高生で約2%)を上回る数字です。

また、立正大学の森田久美子教授からは、厚生労働省・こども家庭庁の調査結果が紹介されました。ケアを担う子どもたちの1~3割が「自分の時間が取れない」と回答しており、
「自由時間は、子どもたちの健康を守る最後の砦。そこが削られているのは非常に深刻な状況です」
と、強い問題提起がなされました。

当事者の声から見える現実

若者自立支援ルームを利用している20歳のAさんは、糖尿病を抱え、体重90kgの祖父と二人暮らしをしています。小学生の頃から、家事や通院の付き添いなど、生活の多くを一人で担ってきました。

「携帯電話も契約してもらえず、アルバイトもできなかった。行政に相談しても『また後で来て』と言われる。土日は窓口も開いていない」

高校時代、学校からは保護者の来校を求められましたが、祖父は歩行が困難でした。さいたまユースサポートネットの金子副代表が付き添うことで、ようやく学校との面談が実現しました。

「このまま死ぬしかないですか?」

一般社団法人ヤングケアラー協会の小田切さんは、埼玉県のLINE相談(登録者数500~600人)を担当しています。

「『12月25日までに100円しかない』という相談があり、急いでネットスーパーから食料を送りました。
『話を聞いてもどうにもならない』『このまま死ぬしかないですか?』と、切実な声が届きます」

言葉を聴くだけの支援では足りず、食料や家事、住居など、物理的な支援を伴う関わりの重要性が語られました。

つながりが、希望になる

金子副代表は、若者たちの声をこう紹介します。

「『信頼できる大人はいた。小学校にも、中学校にも、児童相談所にも。でも、誰もつながっていなかった』と、若者たちは言います」

小田切さんも続けます。
「『先生に言うと親に筒抜けになるのが分かっている』と、子どもたちは感じています。大人の正論と、子どもの正論は違う。まずは信頼を得ることが大切です」

シンポジウムの最後に、Aさんは会場にこう語りかけました。

「ヤングケアラーに限らず、困っている人を受け止められる“ネット(つながり)”が、もっとたくさん必要だと思います」

一人ひとりが、その“ネット(つながり)”の一本を編んでいく。
そんな思いを参加者全員で共有したシンポジウムとなりました。

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