2025年新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、認定NPO法人さいたまユースサポートネットの活動にあたたかいご支援、ご協力をいただき、誠にありがとうございました。2011年に活動をスタートしたさいたまユースは、2025年度に活動の15年目の節目を迎えます。
昨年は、事務所を構える堀崎拠点のコモンズカフェで連続講座を開催し、子ども・若者を取り巻く社会課題について、10名の識者のお話を聞き、それを、太郎次郎社エディタスから『貧困・孤立からコモンズへ』を刊行しました。
私たちの目指すローカル・コモンズの活動は、地域の方々と一緒に子ども・若者たちを支える地域づくりに取り組む活動です。
2024年の12月25日、さいたま市若者自立支援ルームは恒例のクリスマス会を開催しました。若者自立支援ルームは、多様な困難を背景に生きることに苦しさを感じている若者たちが毎日通ってくるユースセンターです。クリスマス会では、利用者の若者たちが1年の活動の成果発表として、演劇や音楽、朗読を発表しました。一人ひとりは厳しい環境で生きている若者たちですが、仲間をつくり、この日のために力を合わせて準備をし、当日を迎えました。当日は仲間や家族、長年応援していただいている地域の自治会長さん、地元の議員さんはじめ地域の方々が見守る中、演劇、ギターのソロ、バンド、朗読などを披露しました。司会は、長年のルームの利用者ですが、今は民間企業で働く若者でした。
観客の中には、ルームができた当初から若者たちを受け入れ、お祭りなどの地域活動で体験や活躍の場をつくってくださった自治会長さんの姿もありました。演劇のサポートをしていただいている劇団も8年前からずっと若者たちに寄り添い、支えてくださっています。
近くの公共施設で開かれていた「学習支援教室の冬季講習」では、地域の方がボランティアとして子どもたちの学習をサポートしていました。
年末、私たちは、助成金やご寄付などをいただき、安心して新しい年を迎えてもらえるよう米(5キロ)やお餅、ニンジン、ジャガイモなどの根菜、カレールーなどをつめた食料品を100世帯に届けました。この食品セットを作るときも、実は悩みました。子どもたちが自分で持ち帰るにはお米2、3キロが限界です。米、餅、根菜などがセットになった箱は10キロを超えていましたがユースのスタッフがすぐに車で届けることを申し出、学習支援教室に参加する小学生全世帯、たまり場の利用者への配布が実現しました。
年の瀬も推し迫った12月27日、堀崎拠点のコモンズカフェのお客様から、子どもたちのためにとご寄付をいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
これまでのさいたまユースの活動は、地域で応援してくださる住民の方々、さいたま市など行政機関、地元の小中高の先生方や地元企業、子どもたちに様々な体験のサポートをしてくださる方々、そして現場で子どもたち、若者たちを懸命に支えるさいたまユースのスタッフの仲間たちと一緒につくってきた活動です。新しい一年も引き続き、地域の皆様と一緒に子どもたち、若者たちが活躍し、希望を持って生きていけるような地域づくりに邁進していきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
認定NPO法人さいたまユースサポートネット
専務理事 青砥祥子