【11月6日開催レポート】津富宏先生講演会「就労支援で助け合う地域を作る」
11月6日(日)に、静岡県立大学教授津富宏先生をお招きして、「就労支援で助け合う地域を作る」と題した講演会を、さいたまユースサポートネットにて開催しました。日頃より当団体の就労支援事業をサポートいただいている企業役員、就労移行事業所、就労支援関係者、ボランティアなど多彩な方々が来場されました。
津富先生は、「静岡方式」として知られる就労支援の方法を静岡で推進されてきました。静岡方式は、①働けると信じる(IPS)、②伴走すること、③地域を再組織化する、の3つの原則で展開されてきました。日頃よりボランティア登録者の得意や、やりたいことを把握することで、支援者が若者の「困りごと」に直面したとき、ボランティアの誰に頼めばわかり、ボランティアが「困りごと」を中心として、その支援の輪を広げていくというダイナミックな活動モデルを学ぶことができました。
後半はワークショップ形式で、困っている人を一人設定し、好きなこと、好きなもの、好きな人を聞き、困っている人が楽しくなるような、通称「お節介ミーティング」を実施しました。先生が目指す「私たちが構成する私たちが主体である私たちのための地域」作りとは何かについて、理論のみならず、具体的な実践方法もあわせて学ぶことができた貴重な機会となったかと思います。アンケートでも多くの方々から気づき、学びの機会となったとの声が寄せられました。
当日は津富先生が代表理事を務められる静岡学習支援ネットワークの学生ボランティア3名も随行され、当団体の学習支援事業スタッフとの情報交換も実施しました。とても活力にあふれた活動を展開されていることをうかがうことができました。津富先生ならびに静岡での就労支援・学習支援活動の今後益々のご発展を願っております。