町会神輿で地域の人と交流(若者自立支援桜木ルーム)
大宮の夏の風物詩「大宮夏まつり」が大宮駅周辺で7月末から8月にかけて盛大に開催され、大宮区桜木町2丁目所在の「さいたま市若者自立支援ルーム(桜木ルーム)」を利用する若者が桜木町2丁目第2区自治会のお神輿に今年も参加しました。
同自治会と桜木ルームの若者たちの交流は10年以上になります。
ルームの“歴史”がスタートしたのは2013年。
旧市立桜木保育園の園舎をさいたま市が改修し、若者自立支援ルームをオープンしました。
地元の第2区自治会のみなさまには開設当初から、困難を抱える若者たちにあたたかい目を向けていただき、夏祭りへのお声掛けをいただいたり、ルームのイベントにご出席いただいたり、地域の清掃活動にも一緒に汗を流したりしてきた思い出がたくさんあります。
桜木ルームは西口市街地再開発事業に伴い2019年、桜木町内で現在地に移転。
今年7月、旧ルームがあった場所は大規模複合施設「大宮サクラスクエアモール」に生まれ変わりました。
桜木ルームの活動をずっと見守ってくれている保栖忠夫会長(81)は「おまつりをきっかけに会話が生まれるでしょ。お年寄りと若い人。昔から住んでいる人と新住民。若者だってみんなが元気なわけじゃない。ゆっくり元気になればいいよ。自治会は高齢の人が多いのだけど、わたしたちの時間の流れと合うのかもね」と微笑みます。
この日初めて大人神輿を担ぐというN君は「3歳から中学までテニスをしていたので動くことは好きです。それにしても暑い!」と額の汗をぬぐいながらもさわやかな表情。担ぎ手のみなさんと一緒に鐘塚稲荷神社を出発し、休憩所ではスイカや飲み物を手にしながら時折みんなと言葉を交わし、笑顔を見せていました。
変わりゆく街の風景と、変わらない人のつながり。
新しく整然と変化を遂げた街並みの中で、「よく来たね」と若者を迎えてくれる地域のあたたかさは、昔から変わらないものであり、大切にしていきたい関係性です。
【若者自立支援ルーム】
社会生活を営む上で困難を有する若者(義務教育終了後から30歳代まで)を対象に、その個人の状態に合わせた体験活動や自立支援プログラムを段階的に実施し、自立に向けた継続的な支援を行っています。
◆ さいたまユースサポートネットの活動は、みなさまからのご支援やご寄付等により支えられています。いつもあたたかい応援ありがとうございます。