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多様性の世界を目指して【作者:馬場貴也】

2022年4月18日
作者:馬場貴也

みなさんは帰国子女に対してどのようなイメージを持っているだろうか。日本語だけでなく、外国語が堪能でクラスの中でも人気者のようなイメージを持っている人も多いだろう。確かに海外へ行っていたというのは注目の的となり、憧れる人もいるかもしれない。しかし、帰国子女の中には海外から日本に移住して慣れな環境の中でストレスを抱えながら生活している人がいるだろう。僕もその1人である。

僕は埼玉に生まれ、2歳の時にアメリカのシカゴに引っ越した。幼稚園は現地校、小学校は日本人学校である。物心つく時から英語と日本語の両方に触れたことで言語の混乱が生まれ、人とコミュニケーションをとるのに苦労したことがあった。ただ、育った所は自然環境が豊かで伸び伸びと生活でき、多様性のある生き方ができる場で毎日が楽しかった。しかし、小学校3年になって親の仕事の都合で埼玉に戻ってからは毎日が苦しくなった。学校で習う勉強の内容が違い、クラスメイトの中には自分を帰国子女という偏見の目で見て、いじめてくる人もいて登校するのが苦痛だった。また、アメリカでは弁当で昼食を食べていたのに対し、日本では給食で好き嫌い関係なく担任が残さないで食べることを強要していたので、かなりの頻度で吐いていた。そういったことで心身共に崩し、高校1年まで学校に行けないことが度々あった。

日本で生活する中で人との距離感を極度に考え、ある種の枠にハメられ、それに適応できない人間ははじき出され、多様性が認められないと痛感した。一度海外の生活に慣れ親しんだ身としては、そこに合わせるのは本当に辛く、厳しいものであった。

このように苦しんでいる帰国子女の人は未だに多いと思うが、一般的に認知されているのは序文で述べたようなイメージだろう。だからこそその実態が幅広く認知され、帰国子女や海外から日本に移住してきた人などにとって生きやすくなるにはどうしたらいいか、もっと考える必要がある。1人1人の個性が認められ、多様性がある世界を目指していくことがもっとも重要なことであろう。このことがもっと認知されるようになってほしい。

(馬場貴也)

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